いま付き合っている人と結婚して退職したい。
少し前の私もそうでした。
そして今では結婚して新生活を始めています。
「寿退社」と呼ばれる退職を実際に経験した私がやったことや気を付けたことをお話しします。
正直、寿退社してよかったと思う?
答えはYesです!
退職&結婚して1年以上経っていますが、その決断をしたことは正しかったと心から思います。
ただ、寿退社という結論を出すまで、めちゃくちゃ悩みました。
当時私は遠距離恋愛中だったのですが、結婚の話が出て退職するまで1年以上かかりました。
旦那さんよく待ってくれたな( ;∀;)
個人で抱えていた業務を引継ぎできる気がしなくて「仕事どうしよう~」と絶望したりしていました。
そんな私が寿退社するまでにやったことをご紹介していきます。
寿退社までにやったこと
パートナーとの話し合い
当時付き合っていた今の旦那さんとは下記のような話し合いをしました。
・いつまでに結婚したいか
・子どもはいつほしいか
・私は退職するか、転職するか
・今どんな仕事をどれだけ抱えているか
・退職するまでに必要な業務引継ぎ期間
・お互いの貯蓄・支出
・新居に引っ越すかどうか
他にも家族や親戚付き合いなど、いろんなことを話しました。
何百キロも離れた相手とも、いまはLINE通話で思う存分長電話できるから便利ですね(^^)
上司への相談・報告
はじめて上司に結婚の話をしたのは、退職の半年以上前です。
プロポーズもされていない段階でしたが、遠距離恋愛中の彼と結婚を考えていると軽くお話しました。
上司も忙しいなか後任を探さないといけないので、早めに伝えておこうと思ったからです。
正式に結婚が決まってから、結婚&退職の具体的な予定日を報告しました。
ありがたいことに、私の上司は口が堅く、親身に話を聞いてくれる方でした。
でも、上司に言いづらい・あまり早く周囲に知られたくないという場合もありますよね。
一般的には、3ヵ月前には退職の意思を伝える必要があります。
3ヵ月前をめどに、上司に報告する心の準備をしておきたいですね。
同僚への報告
私の場合、ミーティングの場で上司が私の退職を発表しました。
業務の引継ぎで同僚との時間が増えるので、できれば自分から直接伝えた方が良いですが、伝える方法やタイミングは上司と相談して決めました。
遠距離恋愛中ということはみんな知っていたので、あまり驚かれませんでした。
退職することは他部署には積極的には公言しませんでした。
業務の引継ぎ
退職することを退職5ヵ月前に上司に伝えたので、5ヶ月間業務の引継ぎをすることができました。
上司・同僚に相談しながら、簡単な作業から段階的に仕事を引き継いでいきました。
具体的にやったのはこんなことです。
・自分の業務の洗い出し
・引継ぎスケジュールの作成
・古いマニュアルの改定作業
・個人的に感じた注意点のメモを残す
・上司・同僚に相談しながら、不要業務をなくす
・後任の業務の進捗確認や不明点の確認
・退職1ヵ月前から取引先へ挨拶・引継ぎ
・デスク周りや書類、PC内データの整理
複数の人に業務を引き継がないといけなかったので、自分の仕事を細かく分けて、誰にいつどのくらい引継ぎするかスケジュールを立てて実行しました。
注意したのは2つです。
・丁寧すぎるぐらい丁寧に引き継ぐ
・いらないものは残さない
自分の仕事を引き継いでくれてありがとうという気持ちで、丁寧に引継ぎをするようにしました。
「退職するから適当だよね」と陰でいわれながら残りの期間仕事をするのは気まずいですよね。
仕事の説明がわかりやすくなるように、昼休み返上で資料の事前準備もしました。
前任の人から引き継いだけど、この書類いらないよな。
という経験ありませんか?
PCの共有フォルダで見れる情報は紙で渡さなくていいし、削減できる業務や自分が使っていた筆記用具まで、後任がいらないものは残さないようにしました。
最終出勤日
最終出勤日はこんなことをしました
・デスク周りの整理
・同じフロアの人にお菓子を配る
・関係部署に挨拶回り
・メールで退職挨拶
・同じフロアの人全員の前で退職挨拶をして退社
どんな顔をして過ごせばいいんだろうと、1日ソワソワしたのを覚えています。
職場の人に配るお菓子は、退職お礼におすすめのお菓子【約300円】の記事で紹介しています。
どんな書類手続きがあった?
書類関係は人事課が用意してくれたので、自分から請求するものはありませんでした。
退職届は、会社の就業規則で退職2ヵ月前までに提出する必要があり、会社指定のフォームがありました。
他にも、退職金の申請書や持株会の脱退届など、人事課が用意した書類に署名して提出しました。
最終出勤日には、下記のものを会社に返却しました。
・社員証
・社章
・名刺
・デート印
・健康保険証
・通勤定期
退職日はいつがいい?
退職日を決めるとき、繁忙期は避けるようにしました。
忙しい時期に辞められると、周りが迷惑します。
ただ、周囲のことを考えすぎて、私のようにズルズルと1年以上も先延ばしにするのはよくないです。
繁忙期は避けつつも、自分のスケジュールも大切にしたいですね。
賞与(ボーナス)をもらってから辞めるかという点については、私は賞与はもらいませんでした。
正確にいうと、賞与支給日がくる前に退職しました。
退職する身で賞与をもらうのは気が引けるというのも少しありましたが、それ以上に、
「時は金なり」
支給日まで退職を延ばすのは時間がもったいないと思ったからです。
新しい生活を一刻も早く始めることが私にとっては大切なことでした。
ちなみに、転職する後輩から「賞与をもらわずに辞めようか迷っている」と相談されたときは、
もらったほうがいい!と即答しました。
後輩の場合支給日が近かったのと、今後の生活防衛資金は少しでも多く用意するべきと思ったからです。
退職する人も会社の規定に従って人事評価を受けて、受取るべき賞与は受取る方が良いと思います。
遠距離での結婚準備
結婚するまで、彼とは離れて暮らしていたので、主に電話で連絡をとって結婚準備を進めました。
新居の準備
物件をネットで調べて、彼が内見に行きました。
不動産屋さんに許可をとって、内見中はビデオ通話で私も見れるようにしてもらいました。
リアルタイムで疑問点を不動産屋さんに聞けるので、ビデオ通話での参加はおすすめです。
結婚式・披露宴
コロナ禍の真っ只中だったので、結婚式や披露宴はしないことになりました。
遠距離でも、今はネットで調べたり、オンライン打ち合わせで準備することもできますね。
寿退社の注意点
寿退社を経験した私が感じた注意点は、下記の5つです。
周囲に迷惑をかけないためにも、3ヵ月前には上司に退職を伝えて、最後まで責任をもって引継ぎします。
浮かれた態度でいると「あの人は辞めるから浮かれている」と反感を買って気まずい関係になるかもしれません。
お互い気持ちよく過ごせるよう、周囲への接し方には細心の注意を払いました。
退職前も後も、会社への不平不満は言わないほうがいいです。
私も実際に、会社の社長が、以前私が勤めていた会社の上司と知り合いだったという経験があります。
さいわい、どちらの会社とも良い関係を築けていたので特に問題はありませんでした。
人はどこで繋がっているかわからないので、退職する会社の悪口はお腹の奥深くに飲み込んでいたほうが安心ですね。
そして一番大切なことは、パートナーと今後についてしっかり話し合うことです。
退職してみたら思っていた結婚生活と違う・・・
なんてことにならないよう、些細なことも2人でとことん話し合ってから、結婚生活をスタートさせましょう。
遠距離恋愛の結婚は寿退社しかない?
遠距離恋愛で結婚するなら、寿退社しかないと思っていませんか?
さんざん自分の寿退社の話をしたくせに、こんなこと聞くのは変ですが(;^ω^)
専業主婦世帯は減ってきている
内閣府の男女共同参画白書令和3年版によると、
1997年以降は共働き世帯が専業主婦の世帯の数を上回り、2020年の共働き世帯は1,240万世帯、専業主婦の世帯が571万世帯となっています。
いまは共働き世帯が専業主婦世帯の約2倍の時代なんですね。
寿転職という選択肢
結婚して今の会社を辞めるとき、寿退社とは別に、「寿転職」という方法があります。
結婚を機に「退職」する寿退社に対して、結婚を機に「転職」するのが寿転職です。
こんな方は寿転職を検討してみてはいかがでしょうか。
・仕事を辞めるのは経済的に不安
・社会とのつながりがほしい
・働くことに生きがいを感じる
・パートナーのもとに引っ越すけれど働きたい
・出産・育児をするには今の会社は不安
上記以外にも、
「今の会社はキャリア形成的に不安だから、結婚を理由に退職して、別の会社でキャリアアップしよう」
という理由で寿転職を選ぶ人もいます。
転職をするなら、結婚前から転職活動することをおすすめします。
結婚すると、面接で「お子さんのご予定は?」と必ずといっていいほど聞かれます。
私も先日面接のときに聞かれました。
近々産休・育休をとるかもしれない新婚女性を積極採用する会社がたくさんあるのが理想ですが、現実は違うかもしれません。
もちろん、転職理由は正直に話す必要がありますが、独身のときから転職活動をしていた方が採用側の印象も変わってくるのではないでしょうか。
後悔のない選択をしよう
私は大きな決断をするとき「将来、後悔しない選択は何か」を考えるようにしています。
いま退職しないと将来後悔する。そう思ってからは、退職&引っ越し&結婚に向けた行動は早かったと思います。
本記事を読んで、遠距離恋愛で結婚を考えている方の気持ちが少しでも軽くなると嬉しいです。
もちろん、これが正解ということではまったくありません。
これから始まる新生活にワクワクしながら、退職・転職どの道でも後悔のない選択をしましょう(^^)/